第43回日本集中治療医学会回顧録2

今回、呼吸療法関連の教育講演やシンポジウムなどのキーワードは、早期離床と、経肺圧ではなかっただろうか。

早期離床については、かねてより人工呼吸中にあっても、早期より理学療法士が介入して離床を図ることが望ましいとされてきた。

人工呼吸器を装着した状態でのベッドから椅子への移動や歩行などは、マンパワーとチームみんなの意欲、なにより患者をその気にさせることが重要と思う。

医療提供側のチームは、患者に「よくなるんだ」という意欲を常に持ってもらうことが最も重要ではないだろうか。その手法の一つとして、離床は位置づけされるべきと考えた。

また、経肺圧については、古くて新しい。食道内に留置したバルーンから圧を測定して行うわけだが、人工呼吸器でモニターが可能となり、グラフィックに表示できる機種が増えてきている。全ての症例に必要とは思わないが、ARDSや、COPDなどでは、評価し、情報を共有することで、肺内のガス分布がどのようになっているかというイメージを持つという意味では有用と思われる。経肺圧をモニターすることで、より愛護的な肺保護換気が誰でも行える可能性がある。